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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
「ほら、頂上なっちゃうよ?」

ハルトに見つめられながら、アタシからキスするのは照れる。

でも、ハルトの頬に両手を置いて、唇を重ねた。

ハルトの瞳に夜景の明かりが映っている。
舌で唇をなぞる。
目を開けたままで出来るのは、それが精一杯だった。

「ルリ…足りないよ?」

反対に顎を掴まれ、ハルトの舌が入ってくる。

チュっ…クチュッ…

狭い空間に広がるリップ音が恥ずかしさを増す。
ハルトは離してくれずに口内をまさぐられる。

角度が変わり、先を行くボックスから見えてしまいそうだった。

ハルトの肩を軽く叩いて合図すると、最後に名残惜しそうに舌を絡めて、ようやく唇が離れた。

はぁ…はぁ

「ルリは鼻で息するの、いつになったら覚えるんだろうね。」


っはぁ…無理です…目を開けたままなんて言われたら、余計に…
それに…隣から見えそうで…

「別にいいじゃん見られても…」

ハルトがアタシの手でモノを触れさせる。

背後のボックスは見えないけど、逆から見えているんじゃないだろうか…

アタシはそっと手を離した。

「どうだった?」

「へっ…」

「俺のどうだった?」

「……硬くなってました…」
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