この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕散る(おちる)
第19章 step19十三段目…始業式
アタシはハルトの後ろに隠された。


「俺の女になんか用?」

ハルトが低い声で言う。

男たちは鞄を投げ捨て逃げていく。

「次に会うことはないよな?」

ハルトのスゴんだ声が響く。

仕事場の駅は人の乗り降りが激しい。

改札口への通路に近い場所での騒動に周りの視線が集まる。

「ルリ、大丈夫?」

ハルトが鞄を拾いながら声を掛けてくれるが、震えも止まらず声も出なかった。

手をひかれて個室トイレに連れて行かれる。

「落ち着いたら出ておいで」

怖かった…

もし、降りたのがこの駅でなかったら、

ハルトがいなかったら…

どうなっていたのだろう。

でもハルトに知られてしまった。

注意を受けていたのに痴漢に合ってしまった。

合わす顔がない…


トイレに腰掛け呼吸を整えるが、足の震えが止まらなかった。


少しずつ身なりを整える。
泣いた顔を洗う。

鏡には情けない顔をしたアタシが映る。


コンコン…

「ルリ、大丈夫か?」


ハルトを待たせるのも悪い…

酷い表情のままトイレを出た。


「予定通り電車で出かけるよ。」

ハルトはアタシの手を引き、次にきた電車に乗った。
/1415ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ