この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
sunset~君の光になりたい
第80章 REUNION
「――いらっしゃいませ!」
美容院の中へ足を踏み入れると同時に「ピロピロ」とチャイムが鳴って、一斉に店員の元気な挨拶が響く。
千波はペコリと頭を下げ、フロントの女性店員に
「すいません……初めてなんですけど、いいですか」
とおずおずと言う。
女性店員は満面の笑みを浮かべ、大きく頷いた。
「ありがとうございます!
お荷物、こちらでお預かりしますね……」
店員は千波のバッグをロッカーにしまい、店のパソコン画面を見ながら言う。
「ご指名は……て、初めてでいらっしゃいますもんね。
男性スタッフでも大丈夫ですか?」
「あ、はい、構いません」
千波はそう返事をしたものの、内心緊張をおぼえていた。
知らない人、特に男性に髪に触れられるのが苦手なのだ。
入院中には、ほぼ誰にも指一本触れさせていないし、触れてもいない。
不安だったが、そんな事を言っていたら髪など切れない。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


