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sunset~君の光になりたい
第71章 震える決意①
「私……行きます。行きたい」



「千波……!」



唇が震えてしまう。

けれど、逃げたくない……





「私……お母さんに、会いに行く」



「大丈夫か!?」



「わからないけど……でも、私、お母さんに聞きたい事が沢山あるの……
行かなくちゃ……」



「千波……」



千波はヒロを真っ直ぐに見た。




「ヒロさん……一緒に、来て下さい」




ヒロの唇が真一文字に結ばれた。



「……分かった」



ヒロはスマホを再び取ると、きっぱりと言った。




「分かりました。千波と一緒に店へ向かいます」




心臓が激しく鳴っている。緊張なのか、憎しみなのか悲しみなのか、嬉しいのか、自分にも分からない。



何かが、起きている。
起きようとしている。



――怖くて、逃げ出したいけれど、ヒロさんが居てくれるなら、私は立ち向かえる……



もう一度、広い胸に顔を埋めると力強く抱き締められた。


彼の鼓動が聞こえる。



束の間の時と分かって居たけれど、強く願って目を閉じた。




もう少しだけ、このままで居たい……と。



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