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sunset~君の光になりたい
第63章 千波の記憶③
「あ!そうそう、お妾さんて言うのはね……」


ペコはチラシの裏にマジックで絵を書いた。

頭の禿げたオジさんと、着物を着た大人しそうな女の人と、化粧の濃いキツい顔をしたドレスの女の人。



里沙は吹き出す。



「母さん……何でこのオジさん頭が……ぷっ」



「まあ、そこには深い意味はないわよ」



ペコはペンでこの三人を三角形に囲う。



「着物の女の人が奥さん。ドレスの女がお妾さん。奥さんていうのは、この虎男(とらお)の正式な奥さん、お嫁さんね。ここまでわかるかしら?」



「はいはいはーい!質問!」


「はい、里沙さん何でしょう?」



「虎男って誰」



「だからこの頭の薄いオジさんよ」



「なんで虎男さんは禿げてるの」




「あんた、どうしてもそこが気になっちゃうのね……」




「つまりアレでしょ?虎男さんが奥さんだけじゃ満足出来なくてぇ――、他にもガールフレンドを作ったよ、ていう事だよね?」



「むむむ――まあ、簡単に言えばねえ」




「でもさ!おかしいよ!何で虎男みたいな禿げたオジさんがもてるの?わかんない」




「まあまあ、里沙。人間の魅力はね、頭がふさふさとか、つるつるだとか関係ない物なのよ」
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