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sunset~君の光になりたい
第24章 恋は轟音と共にやって来る

 会場は前から後ろまで人でギュウギュウだ。
 どこかで耳にしたような洋楽が流れている。
 千波と里沙の整理番号はかなり後ろなので、殆どステージが見えない。
 里沙が大好きなタケヒコはドラムスで、ただでさえ見にくいのに、これでは姿が全く見えないかも知れない。

「始まったら、前に人が押し寄せて少しは場所が空くといいね。
 そしたらステージが隙間からでも見えるかもね」

 千波は、肩にOVEREARTHのタオルを首にかけ、髪をシュシュで結いながらキョロキョロ周りを見回し、ステージが見えやすいポイントを探す。

「良い場所ないかなあ……?
 あ、そういえばさっき買ったグッズ、中身見た?」
「……見てない」

 里沙は憮然と答えた。

「えっ?なんで?せっかく買ったのに」
「だってさ、"タケヒコTバック"て言うから物凄く期待してたのにサイトで見てみたら、あの雑なデザイン何っ?
 セクシーの欠片もエロもなーんもないじゃん!
 ……もっとこう、沸き上がるような……突き動かされるような……ねえ!わかる?」

 千波は困って、
「うう~ん……どうかな」
 と答えるしかなかった。


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