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sunset~君の光になりたい
第18章 逢い引き
武彦は、何も言わず聞かず手を握り締め、穏やかな表情で見つめていた。
里沙が泣いている横でボックスティッシュを持ち
「ティッシュ!」
と里沙に命令される度、ティッシュを差し出す役目をひたすらこなしていた。
ようやく泣き止むと、
「ところで里沙さん。ヒロと千波さんが進展を見せている件についてですが」
と、真面目くさった口調で切り出してきた。
「……進展どが、いうんじゃだいばよ」
里沙は、鼻声で返事をした。
「僕達もそろそろ進展があっても良い頃だと思うんやけどね」
「ばあ?何が"ぞろぞろ"で、何が"よい頃" なのざー!」
ティッシュを片方鼻に突っ込んだままで抗議する。すると、耳聡く母ペコが二人の会話を聞き付け、店の一番奥からアスリートのごとき速さで走ってきて言い放った。
「里沙!デートしてきなさい!ずっと休み無しで、流石に労働基準的にまずいのよ!
……そうね、武彦さん、移動日のオフはいつです?むんむん……なるほど。じゃあ……むんむん。
次の日は里沙が丁度OVEREARTHライブだし前日から休み取って、デートして!
翌日はライブ!おお!完璧じゃない!」
二人は勝手に広島デートを計画している。

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