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迎春花が咲く
第3章 嫁ぎ先
「……次はお前か」

低い声がそうことばを紡ぐ。光春の声だった。
次とはどういうことだろう。よく分からなかったから黙っている。

「……いっ!」

押さえつけられた肩に痛みが走る。肩を、つねられた。
かなりの痛みと突然の出来事にただただ驚く。

「お前はなんだ?」
「何……」
「金目当てか? 家狙いか?」

その言葉に強い怒りを覚える。そんなのが欲しくて嫁いだわけではない。少なくとも私は。

「そんなに金が欲しいか。家の名声なんか得てどうする」
「……嫌々よ! 親に勝手に決められて仕方なく嫁いだのよ!」

負けじと声を張り上げてそういう。
だが光春は相も変わらず冷たい瞳で見下している。

「そうか。それは残念だったな。まぁ呪うなら親を呪え。……せいぜいいい暇つぶしになってくれ」
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