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例えば、こんな...
第6章 バレンタイン企画
「ひぁっ」
真純をベッドへ引き摺り倒し、両手をまとめて頭の上で押さえ付けた。
赤く上気した頬に潤んだ瞳で見上げてくる。困ったように下がった眉、涙を滲ませ震える睫毛。うっすら開いたふっくらとした唇。中から僅かに赤く濡れた舌が覗いて

……無自覚に煽ってんなよ

ゆっくりと顔を近づけ、閉じられることのない瞳と見つめ合ったまま唇を重ねた。
ゾクリと肌があわ立つ。
「っん……」
チュッと音を立てて柔く吸い上げ、すぐに重ねてまたチュッと鳴らす。何度もそれを繰り返し
「んっ……ふ、ぁん……」
甘い吐息を堪能する。
少しずつ舌を挿し込み、唇を甘く噛んで浸食すると、それに伴うように真純の香りがまた立ち上がってくる。瞳の熱が増していく。

すげぇ気持ち良い

ジュルと音を立てると真純がギュッと目を閉じた。長い睫毛がフルフルと揺れて……
そこから一気にキスを深めた。
「ふぅっ、あっ……んんっ」
甘い香りに酔わされる。加減出来る気がしない。

千佳のおかげというのが気に食わないが、常になく真純が色を撒く。どうしようもなく煽られる。多少乱暴に暴かないと収拾つきそうにない。
キスだけでしっかり勃ち上がった自身。

……どうしてくれようか
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