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~散花~
第40章  みだれ髪

「どうぞあちらへ」

当然のように、加蓮は玉蘭を寝所へ直行させた。

寝所の奥の間で、秀瑛は物憂げに柱にもたれ掛かっていた。

それでも、玉蘭が姿を見せると、

「来たか」

頬をゆるめて出迎えた。



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