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姉枕
第1章 東京……十八歳
 実際はほぼ無臭なのだが、僕はわざと臭うように言う。そのほうが姉さんは恥じらって、いっそう興奮してくれることを知っているからだ。
「やめて……」
 両手を万歳させられたまま、姉さんは首を左右にぶんぶん振った。だが、おちんちんにまとわりつく生ぬるい蜜の量は一段と増していた。繋がっている部分からは、酸っぱいヨーグルトのような媚臭もきつく漂ってきていた。
 腋の下の匂いを嗅ぐ流れで、僕は姉さんの乳房に顔を向けた。白い双乳に頬ずりして、マシュマロのような柔らかさを確認した。
「あっ……だめ」
 弟におっぱいを頬ずりされて、姉さんは息をのむような声を漏らした。桜色の乳頭がツンと突き立っていて、いかにも舐めてほしそうだった。僕は腰をぐいっと押し込みながら、乳首を口に含んだ。
「ああんっ!」
 ビクッと肢体をのけぞらせて、姉さんは反応よく喘いだ。すでに固くとがっていた乳首は、僕の口の中で転がされると、さらに水分を含んだように膨張してくる。舌先ではじいたり、軽く歯を当てて甘く噛んだりもしてみる。
「ハアぅ、だめ、おっぱい……気持ちよくなっちゃうから~」
 ついに観念したように、くねくねと体を左右に揺らして、姉さんは悶絶した。姉さんの歓喜の嬌声を聞いて、
「姉さんっ、あああっ、好きや」
 ずっとしたかったことを実行に移した。
「あん、はる……」
 姉さんもすぐに察知して、濡れたような瞳を細めた。自然と顔と顔の距離が縮まって、僕は姉さんにキスをした。
 一年ぶりの、近親相姦。この禁断のワードを僕たちは一度も口にしたことはないけど、禁忌に溺れる行為に、うしろめたさを覚えていたのは間違いない。それはキスという行為に一番表れていた。
 姉さんはセックスのときにしかキスをさせてくれなかった。セックスをする前に唇を奪おうとすると、「そういうのは、だめ!」と顔を背けるのだ。なまセックスまでする仲なのに、恋人同士のような、甘いキスを弟と交わすことには抵抗があるようだった。
 僕と姉さんがキスをするのは、畜生にも劣る近親相姦の最中だけだった。
「姉さん……」
 グミのような柔らかい唇を貪るように吸い、唾液も流し込んでいく。
「あむぅ、あぁ……んちゅうぅ」
 生臭い息を漏らして、姉さんも受け止める。舌と舌を絡ませることも誰かに教わったわけでもないのに、自然とやるようになっていた。
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