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月曜日の処方箋
第2章 はじめての診察
翌日の放課後。
昨日のロキソニンが効いてくれたおかげか、下腹部を締め付けていた重い痛みは少しだけマシになっていた。
それでも、緊張で胸の鼓動は早鐘を打っている。
制服姿のまま駅前の通りを歩き、昨日と同じ『加藤産婦人科』の前にたどり着いた。
自動ドアをくぐった瞬間、飛び込んできたのは昨日の一人の静けさとは打って変わった光景だった。
待合室には何人もの患者が腰を下ろし、受付カウンターの周りでは複数のスタッフが慌ただしくカルテをやり取りしている。
お腹の大きなお母さんや、付き添いの家族の姿もあり、院内は心地よい活気と、命を迎える場所特有の温かな空気に満ちていた。
(すごい……昨日と全然違う……)
圧倒されて立ち尽くしそうになったが、ポケットの中でぎゅっと拳を握りしめ、深呼吸をひとつする。
気後れしそうになりながらも、意を決して受付のカウンターへと歩み寄る。
「あの……初めてなんですけど……」
カウンターの向こうでテキパキと動いていた女性スタッフが、陽菜の制服姿を見てふっと優しく微笑んだ。
「はい、初診ですね。この問診票に今の体の状態や気になることを書いてもらえるかな? 書き終わったらまた声をかけてね。一緒に保険証と、あと診察券を作るための用紙も渡すからね」
「……はい、わかりました」
手渡されたバインダーとペンを受け取り、待合室の一角にあるソファに腰を下ろす。
問診票の用紙には、「最終月経はいつか」「生理痛の程度」「今一番困っている症状(下腹部痛、頭痛、気分の落ち込みなど)」といった項目が並んでいる。
陽菜は心を落ち着かせながら、震える手で一つひとつの項目にペンを走らせた。

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