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智恵の輪
第2章 阿吽の呼吸
一度では終わらなかった。離れた唇がすぐに触れ、短いキスを何度も交わしていく。互いの吐息が混ざり、智恵の胸が浅く上下していた。
「見えてるよね…?」
唇がわずかに離れたところで、智恵が尋ねた。
和真は目を見開いた。
「えっ?」
智恵は和真から目を逸らさなかった。けれど、次の言葉を口にするまでには、少し間が空いた。
「和真さんだと思うと…」
そこで声が途切れた。
胸の奥が苦しくなり、その先の言葉が出てこない。智恵の唇だけがかすかに動き、首へ回した腕に力がこもっていく。
和真は続きを尋ねなかった。離れた唇へ、もう一度自分の唇を重ねた。
智恵は目を閉じた。止まっていた呼吸を和真の唇へ漏らしながら、両手を彼の腰に添え、そのまま身を委ねていった。
唇が重なるたび、智恵は舌先を伸ばした。しかし、和真の口は閉じたままだった。触れかけた舌を拒みはしない。ただ、その先へ進ませないように、柔らかな唇だけを何度も重ねてくる。
「んっ…ふぅ…」
唇が離れたわずかな隙間から、智恵の吐息がこぼれた。両手は和真の腰をゆっくりと撫で、指先へ力を込めて引き寄せる。口を開いてほしい。その願いを伝えるように、素肌の腰を何度も往復していく。
「見えてるよね…?」
唇がわずかに離れたところで、智恵が尋ねた。
和真は目を見開いた。
「えっ?」
智恵は和真から目を逸らさなかった。けれど、次の言葉を口にするまでには、少し間が空いた。
「和真さんだと思うと…」
そこで声が途切れた。
胸の奥が苦しくなり、その先の言葉が出てこない。智恵の唇だけがかすかに動き、首へ回した腕に力がこもっていく。
和真は続きを尋ねなかった。離れた唇へ、もう一度自分の唇を重ねた。
智恵は目を閉じた。止まっていた呼吸を和真の唇へ漏らしながら、両手を彼の腰に添え、そのまま身を委ねていった。
唇が重なるたび、智恵は舌先を伸ばした。しかし、和真の口は閉じたままだった。触れかけた舌を拒みはしない。ただ、その先へ進ませないように、柔らかな唇だけを何度も重ねてくる。
「んっ…ふぅ…」
唇が離れたわずかな隙間から、智恵の吐息がこぼれた。両手は和真の腰をゆっくりと撫で、指先へ力を込めて引き寄せる。口を開いてほしい。その願いを伝えるように、素肌の腰を何度も往復していく。

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