この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お兄ちゃんも幼なじみも好きなのはいけないこと?
第1章 ファーストキス
6時間目終了のチャイムが鳴る。先生が教室を出るや、私はスクールバッグに教科書をしまった。
「ねえ、今日雪ちゃんちに寄ってもいい?」
幼なじみで同じクラスの香山詩織が机にやってきた。黒髪をセーラー服の肩で切りそろえ、プリーツスカートにはシワひとつない。
「ごめんなさい、今日は無理なの」
「そうなの?何かあるの」
「今日はほんとに無理なの。ごめんね」
言うが早いか、私は小走りで校舎を出た。通学路を一気に駆け、私は大川邸の玄関を開けた。
玄関にローファーを脱ぎ捨て、階段を駆け上がる。突き当たりの空き部屋に向かった。
高鳴る胸をおさえ、木製のドアを静かに叩く。
「お兄さん、戻ってきてるんでしょう?雪です」
返答はなかった。疲れて、寝ているのかもしれない。
「……失礼します」
飲みかけのマグカップが置かれた折りたたみテーブル。ロッキングチェアが置かれただけの殺風景な室内。
窓際のベッドに兄の信が寝転がって、こちらを見て苦笑いしていた。
「お兄さん……おかえりなさい」
私がベッド際に跪くと、二十歳の兄は私の頬を両手で挟んだ。
「おう、昼過ぎに着いたぜ。綺麗になったじゃねえか。そら、土産だ」
いいながら、兄は可愛くラッピングされた袋を渡してきた。
リボンをほどいて開けると、ネックレスに髪飾り。キャラのストラップもあった。
「可愛い。ありがとう」
「ところで、何不景気な顔してんだ?なにかあったのか?」
私はちょっと視線を逸らした。
「兄さんに話してみな」
「高等部の人に交際を申し込まれたんです」
千里学園は小等部から高校までの一貫教育校である。顔見知りも多い。
「それで? どう答えたんだ」
「ごめんなさいってお返事しました。私、そういうの苦手だから。第一……」
「付き合ってるやつがいる……だろ?」
「……いえ、一樹くんとは付き合ってるわけじゃなくて」
「未だに付き合ってなかったのか。ってか、俺は一樹とは言ってねえぜ」
兄の冷やかしに、私の乳白色の頬が薄ピンクに染まる。
宮一樹はお隣に住む同級生。級長で、サッカー部のもとキャプテン。幼い頃から憧れてはいるが、向こうがどう感じてるかは分からない。
兄の手が私の頭をぐいと抱えるようにする。
「あいつ、お前に告ってもいねえのか?」
私は頷くしか無かった。
「ねえ、今日雪ちゃんちに寄ってもいい?」
幼なじみで同じクラスの香山詩織が机にやってきた。黒髪をセーラー服の肩で切りそろえ、プリーツスカートにはシワひとつない。
「ごめんなさい、今日は無理なの」
「そうなの?何かあるの」
「今日はほんとに無理なの。ごめんね」
言うが早いか、私は小走りで校舎を出た。通学路を一気に駆け、私は大川邸の玄関を開けた。
玄関にローファーを脱ぎ捨て、階段を駆け上がる。突き当たりの空き部屋に向かった。
高鳴る胸をおさえ、木製のドアを静かに叩く。
「お兄さん、戻ってきてるんでしょう?雪です」
返答はなかった。疲れて、寝ているのかもしれない。
「……失礼します」
飲みかけのマグカップが置かれた折りたたみテーブル。ロッキングチェアが置かれただけの殺風景な室内。
窓際のベッドに兄の信が寝転がって、こちらを見て苦笑いしていた。
「お兄さん……おかえりなさい」
私がベッド際に跪くと、二十歳の兄は私の頬を両手で挟んだ。
「おう、昼過ぎに着いたぜ。綺麗になったじゃねえか。そら、土産だ」
いいながら、兄は可愛くラッピングされた袋を渡してきた。
リボンをほどいて開けると、ネックレスに髪飾り。キャラのストラップもあった。
「可愛い。ありがとう」
「ところで、何不景気な顔してんだ?なにかあったのか?」
私はちょっと視線を逸らした。
「兄さんに話してみな」
「高等部の人に交際を申し込まれたんです」
千里学園は小等部から高校までの一貫教育校である。顔見知りも多い。
「それで? どう答えたんだ」
「ごめんなさいってお返事しました。私、そういうの苦手だから。第一……」
「付き合ってるやつがいる……だろ?」
「……いえ、一樹くんとは付き合ってるわけじゃなくて」
「未だに付き合ってなかったのか。ってか、俺は一樹とは言ってねえぜ」
兄の冷やかしに、私の乳白色の頬が薄ピンクに染まる。
宮一樹はお隣に住む同級生。級長で、サッカー部のもとキャプテン。幼い頃から憧れてはいるが、向こうがどう感じてるかは分からない。
兄の手が私の頭をぐいと抱えるようにする。
「あいつ、お前に告ってもいねえのか?」
私は頷くしか無かった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


