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drop×drop〜cherry
第1章 プロローグ
旧姓…薪森 桜は就職した会社で嘉瀬 俊樹と出逢い、桜に一目惚れした俊樹の熱烈なアプローチと仕事に対する真面目で誠実な姿勢に桜も惹かれ、桜と俊樹は出逢ってから半年後に俊樹からの告白によって桜と俊樹は付き合い出した。そしてそれから二年の交際を経て、高級レストランに呼び出された桜は俊樹からプロポーズを受けて、結婚した。






「嘉瀬さん」
「黒井さん」
桜は住んでいるマンションの部屋を出ると隣に住んでいる黒井と鉢合わせる。
「ちょうど良かった…黒井さん、これどうぞ…先日夫と一緒に行った旅行のお見上げです」
桜は先日たまたま夫が休みを取れたおかげで行く事になった旅行のお見上げを黒井に渡す。
「わざわざありがとうございます、嘉瀬さんは今からどちらへ?」
「実家にお見上げを渡しに、その前に妹と待ち合わせしてます」
黒井は出掛ける格好をした桜に目を細めた。黒井と別れた桜は妹との待ち合わせ場所に向かう。桜が向かうのは妹が通っている大学の近くの人気のカフェだ。
「楓、待った?」
「今来たところよ、姉さん」
楓はタブレットから顔を上げる。桜と楓のの両親は度を超えた放任主義で、ほぼ保護者の役割を放棄している。そのため桜が大学を卒業してからは実質的に桜が楓の保護者の役割をしている。
【そうは言っても楓はあまり手が掛からないんでけどね】
桜は店員さんに紅茶を注文する。楓もブラックコーヒーをお代わりする。
「はい、これ…旅行のお土産」
桜は楓に旅行のお土産の入った紙袋を渡した。楓は紙袋の中身を確認する。
「ありがとう、姉さん、後でタクくんと一緒に食べるよ」
楓は高校生の頃から、付き合っている神谷 孝宏がいる。爽やかなスポーツマンで高校の頃はサッカー部のエースで、部長もしてたしっかり者で、スポーツマンらしい礼儀正しい人で、桜も好感を抱いていた。
【相変わらずラブラブなのね】
高校からずっと付き合っているにラブラブなふたりに桜は微笑ましい気持ちになる。桜と楓は近況を報告し合う。
「そろそろ電車の時間だから行くわね」
「ええ、じゃあまたね、姉さん」
「ああ、ここは私が払うわよ」
桜は伝票を持ってレジに向かう。楓も桜の後に続く。
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