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素直になれない幼なじみ【短編】
第3章 本物の体温
「…おい…。なんで、泣いて…」
皇は完全に動揺していた。
いつも余裕ぶっている幼なじみの顔が、見たこともないほど歪んでいる。
けれど、私の口から飛び出した「他の女の子」という言葉を聞いた瞬間、皇の瞳の奥に暗く熱い火が灯った。
「お前……気づいて、」
「気づくよ……っ。バカにしないで……!」
泣きじゃくる私の肩を、皇が強い力で掴む。
「違うって…。俺は別に、他の女のことなんて……っ」
「言い訳しないで!もう、触らないでよ……!」
拒絶するように身をよじった瞬間──、
「――っ、触るに決まってるだろ!」
押し問答の末、勢いあまって私の体がベッドに押し倒される。
見上げた皇の瞳は、いつもの意地悪なそれではなく、獣のように飢えた〈男〉のモノだった。

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