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真夏の熟果-裂けて堕ちた柘榴の赤い実
第2章 海水浴場
「暑くなる前に行こうよ」

と言う娘に急かされて、朝早く。

午前八時半頃に家を出た私たち。

確かに、日中は、猛暑日は確定。

下手をしたら酷暑日になる可能性も気象予報士が話していたので、

娘の言葉に従いました。

向かったのは、家から一番近い海。

大きな海水浴場ではなく、こぢんまりとした浜辺。

特にライフセーバーとかもいない浜辺で、海の家もない。

少し離れたところには有名な海水浴場はあるけれど、

人が少なくて静かな浜辺。遠浅で、潮干狩りもできる浜辺。

到着しても駐車場というようなものは無く、

堤防の淵にある少し広い場所に駐車できるという感じ。

八年前に着た記憶が戻ってきました。

あの時も、人は少なく、お陰で、人目を気にすることなく、

30歳も超えていたのに、水着になって泳いだ記憶が蘇ってきました。

あれから八年。既に41歳。

ピラティスに通っている効果もあって、

インナーマッスルは鍛えられていて、

ウエスト周りは引き締められていましたが、体重は増加の一途。

凛花が泳ぎたいのなら、泳いで、

私は車に積んできたポップアップテントで読書でも…と思っていました。

「前のときと一緒のあの場所に止めよう」

と、凛花が言うので、あの堤防の淵に駐車して、

堤防の間にある隙間から階段を降りて行きました。

私はポップアップテントの入った収納バッグとトートバッグを持って。

凛花はバックパックを持っていました。

ポップアップテントを広げると、凛花が早速、中に入って、

いつの間に買ったのやらビキニスタイルの水着に着替え始めました。

「ママも着替えたら」

え?と驚きながら着替えた凛花を見ると、

前回、ここに来た時に私が購入したビキニスタイルの水着に

似たデザインの水着に着替えていました。

そして、その手には、前回、私が着ていたビキニスタイルの水着。
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