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真夏の熟果-裂けて堕ちた柘榴の赤い実
第2章 海水浴場

「おいおい、早いな」


櫻井と名乗った男が

鈴木と名乗った男に話しかけた。

口の中に鈴木と名乗った男の

ドロッとしたものが大量に溢れていた。

それを手に出すと、臭いが広がった。


「奥さん、海水で洗ってきた方がいい」


櫻井と名乗った男が私に言って、私を誘った。

櫻井と名乗った男の後を歩いて、

波打ち際に腰を下して手を洗った。

ヌルっとした感触。

それが波に乗って広がった。


この砂浜にたどり着いて、

どれくらい時間が経過したのか、気になった。

凛花はどうしているのか、それも気になった。

30分は経過しているはず。

二人とのやり取り。

そして、二人にフェラチオ。

どこかに行って帰ってこない私を

凛花が探しているのではないか、

もしかしたら、

警察に連絡しているかもしれない。

それとも、テントの中で寝ているかもしれない。

昨晩、遅くまで勉強をしていた凛花。

寝ているとしても、暑いから、車に…。

車のキーはテントの私の

トートバッグの中のキーボックスに残してきた。

テントを畳んで、車に積んで、

私も戻りを待っているかもしれない。

いろいろ想像できた。

一番、考えられるのは、車に戻って寝ていること。

夜遅くまで勉強して、今朝は早かった。

来る車中でもうたた寝していた凛花。

変に歩き回って変な男に見つかるほうが危ない。

そう、この二人みたいな男が他にいないとも限らない。

警察に連絡してくれて、パトロールカーでも出動して、

この辺りにサイレンの音が響けば、

この二人も慌てるだろうけど、

そんな可能性は多分低い。

凛花はこの間の一件もあって警察嫌い。

警察に連絡は希望薄だった。
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