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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第10章 私は狡い
時計は午後6時10分。

20分ほどで夕食は終わり。

片付けを始めた。

洗い物が終わった頃…。

スマートフォンが鳴動した。

確認すると

グループLINEにメッセージが。


「今晩、アルバイト先のジム&プールで…」


と、メッセージが来た。


「プールで、存分に泳げますよ…」


と、また、メッセージが来た。

内容からして、翔太くんと壮太くん。

それに応えるようにあっという間に、


「いいっすね。水着で集合って感じですか…」


と、誰かが書き込んだ。たぶん、俊也くん。

午後6時30分頃。


「わたしも行っていいですか?」


積極参加は、葵ちゃん…。

たぶん、ハマった…。

それは、前日の反応でも

わかっていたけど…。

で、私は何とメッセージすべきか…。


この時間だと、


「子供が寝たら行きます」


くらい。何と言っても午後6時30分。

確かに、彼らのアルバイト終了は、

午後9時。

だから、まだ、時間があるし、

最初のメッセージは休憩時間。

今はアルバイト中のはず。

どんなメッセージがいいのか。

ずっと考えていたのは、

やはり既婚を理由とした逃げ口上。

逃げる獲物を追いかけるのは

野獣の習性。

そして、捕らえて、荒ぶるままに…。



翔太くんも、壮太くんも、

そして、俊也くんも

本性が知りたかった。


どことなく、三人とも、

羊の皮を被った狼のような気配があった。


翔太くんも、壮太くんも、

ナンパ師というスタンスでいる。

でも、ナンパ師なら、

もっとオシャレで口も達者なはず。

でも、オシャレさはなく、

漂う雰囲気は体育会系の脳筋な雰囲気。

一生懸命、

穏やかな雰囲気を作っているのは、

わかっていた。

私だって、歳を食っているとはいえ、

危険を察知する能力はある。

私の危機管理能力が、

初めて海水浴場で会ったとき、

危険信号を発していた。

ヤバい、危険な男だと警報を発していた。

だからこそ、逃げたのだから。

昨日の葵ちゃんと俊也くんに対する動きも、

喧嘩慣れしていた。
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