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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第10章 私は狡い
『後ろめたさ』を消すために、

抗う女を演じることにした私。

グループLINEに彼らからの

書き込みがあるのを待った。

それより先に、娘が帰宅した。

時計は午後5時40分。

夕飯は完成していた。

私の大好きな筑前煮に、

娘が大好きなポテトサラダ、

冷奴に、なすの煮びたし、

あとは玄米ご飯。

動物性たんぱく質が

筑前煮の鶏肉しかないけど、

仕方がない…。


娘は、帰宅しても、

「ただいまー」

以上は、話さない。

成績もいいのかどうか、

もし試験の結果はどうだったのか、

何も話さない。

通い始めた夏期講習も同じ。

午前中は塾の夏期講習。

午後は、

学校で陸上競技部の練習だったはず。

でも、何も話さず、沈黙の夕飯。

「やっぱりママのポテサラが一番」

一言だけ言って、

「ごちそうさまでした」

と、LDKを出て階段を昇って、

自室に向かった。

以前の娘を思い出すと、

反抗期だったのか、

「行ってきます」

「ただいま」

「いただきます」

「ごちそうさま」

すら無かった。

それから思えば、

関係は改善したのかもしれない。

海水浴場に一緒に

行って泳いだ。

それも関係改善に

繋がったのかもしれない。

そう思えば、

無駄ではなかった…。

結果的にあんなことが

あったとしても。

それに、結果オーライ。

ただ、これから、

演じないといけない…。



抗っても折れて、

受け入れていった

前回とは違って、


『抗う女』


そう、

抗って屈服する女を…。


狡い…?


狡猾?


でも、

彼らがどう反応するかしら?



「だったら、もういい!」


と、棄てられる

可能性もゼロじゃない…。


だって、若い葵ちゃんがいる…。

あの時は、

ボロクソに言っていたけど、

実際は、経験数は少なかった。

元カレの男根がデカすぎただけで…。


若い葵ちゃん。

あっという間に、

元カレに拡大されてしまった膣も

元に戻って、

彼らだって巨根なのだから、

馴染み始めれば…。

それで満足するかもしれない…。

となったら、

私はお払い箱。

そうなるのが、

直ぐなのか、近い将来なのか、

わからないけど、

私にも見えてはいた。

だから、不安もあった。
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