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真夏の熟果-裂けて堕ちた柘榴の赤い実
第2章 海水浴場
二人が男根を出したこと。そして、勃起していること。

これが、「走る」「泳ぐ」にどんな影響があるのか。

ありそうで、なさそう。

逃げられる?

何度、考えても確率は低い。海に入る前に捕まるのがオチ。


「おい」


櫻井と名乗った男が、黙っている私に声を掛けた。

それでも、私が黙っていると、櫻井と名乗った男が、


「逃げようと思っても無駄だぜ。さっきは油断したが、二度目はないぜ」


と、私が隙を窺っていることに気が付いていることを示して、


「海の中では、奥さんの方が早いかもしれないが、砂浜では俺達の方、早い。
だてに、ビーチバレーはしていないぜ」


と言って、ニヤッと笑った。近くの鵠沼海岸はビーチバレー発祥の地。

当然、ビーチバレーをしている人が集まる。

この二人は、そういう趣味もあるのかもしれない。

確かに、背も高いし、下半身が鍛えられている。

しかし、ビーチバレーをしていれば、女子選手もいる。

身の回りには普段からセパレートの水着の同世代の女性がいるはず。


「ビーチバレーをしていれば、モテるんじゃないの?
どうして私なの?暇だから?」


私が訊いた。


「モテるかって?モテるさ。でもな、仲間内でやると、
いろいろ厄介なんだぜ。それに、ビーチバレーをしている女子は、
ヤリたいヤツが多すぎて面白くないし、スタイル的にも痩せすぎで、
魅力がない。奥さんみたいに、スタイル抜群で嫌がる女を
無理やりにってのが、俺達の好みなのさ」


と、櫻井と名乗った男が、事細かに話した。


「無理やりって犯罪よ」


私が言い返すと、


「そうさ。わかっているよ。今までも同じことを言われたことがある。
でも、俺達はサツのお世話になったことはないぜ」


と、櫻井と名乗った男が、言って笑った。

私には意味がわからなかった…。思い当たるのは、泣き寝入り…。

被害届を出さないから表面化しないのだと思った。


「そりゃ、なるわけないさ。
カレシに浮気されてブチ切れていた女を抱いて、イカせて、
満足して、カレシに仕返し出来たら、普通、感謝だろ」


鈴木と名乗った男が笑いながら話すと、


「この間の女はそうだったな」


と、答える櫻井と名乗った男。
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