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聖女のような可憐な少女だと思って告白したら……痴女だった件
第1章 勇気。それは、自分を奮い立たせる魔法
『正義 視点』

 勇気。それは、自分を奮い立たせる魔法。

 オレこと神岡(かみおか) 正義(せいぎ)は、気になっている女性がいる。

 黒髪のロングヘアーで、聖女のような可憐な少女。

 名前は風花(かざはな) 櫻(さくら)。

 この地域一帯では有名な大地主の娘で、正真正銘のお嬢様である。

 切れ長の瞳に整った鼻立ちをしており、さらに小顔で、まるで漫画や物語に登場するお姫様のような頭身と美貌を兼ね備えていて。

 ただ座って談笑しているだけなのに、笑い方も慎ましくて品(ひん)があるクラスメイトで学園のアイドル的な存在。

 聖ルピア学院。

 日本でも有数の格式を誇るこの学院は、元華族や政治家、有名企業の子女が集まることでよく知られている。

 特に彼女は、冷酷の女王と呼ばれているため、勇気を出して告白したとしても、成功する確率は非常に低い高嶺の花だ。

 さらに彼女は交際期間が短いことでも有名である。

 もし、付き合えたとしても、彼女を満足させることができなければ……社会的に死ぬと言われている。

 命が惜しいなら彼女と関わるな。

 だが、行動を起こさなければ……ただのクラスメイトで、終わってしまう。

 16年生きてきて学んだことだ。

 行動を起こさなければ、何も変わらない。 

 放課後の階段の踊り場で、彼女を見かけた時には、運命を感じた。

 西に傾きつつある日射しが、シックな制服に身を包んだ彼女を照らしていた。

 女の人のどこに魅力を感じるのかって尋ねられたら、胸やお尻っていう意見が多いと思う。

 だけど、脚が好きな男も結構多いと思うんだ。

 五月も残りわずかというこの季節。

 すでに真夏日と言える気温になる日もあったが、制服を着崩しているような姿は、一度も見たことがなかった。

 ミニスカートとオーバーニーソックスの組み合わせは、最高だな♥

 女の人の柔らかそうな脚は素晴らしい。

 周りに人影はなく、告白するには絶好のシチュエーション。

「私(わたし)に何かご用ですか?」

 ピアノの高音域を優しく叩いたように、心地よい音色の声が響いた。

 白磁の頬が柔らかく持ち上がって瞳が半月の形をつくる。

 

「好きです。付き合ってください♥」 
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