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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第2章 静かなる予兆
駅へと向かう街灯の薄明かりの下、並んで歩きながら、七海はふと隣をいく高い影を見上げた。

​仕事中の隙のないスーツ姿も素敵だったけれど、今の少しラフなコート姿も、大人びた色気があって妙に目を引く。

そういえば、彼はいくつなのだろう。そんな素朴な疑問が、お酒で緩んだ口元から自然とこぼれ落ちていた。

​「ねえ、本庄先生って……いくつなんですか? 今更ですけど」
「僕ですか? 僕は27ですよ。橘先生は?」

秋が歩調を緩め、こちらを覗き込むようにして低く微笑む。

「えっ、嘘……私も27です」
「え、本当ですか? じゃあ同い年だ。なんだ、それならもっと早く教えてくれればよかったのに」

​秋は驚いたように目を丸くしたあと、悪戯が成功した子供のように嬉しそうに笑った。

その瞬間、七海の胸の奥にすとんと温かいものが落ちていく。

彼が、急に同じ時代を歩んできた一人の等身大の男性として、信じられないほどの親近感を伴って迫ってきたのだ。

​いつの間にか、二人の物理的な距離は、店に入る前よりも確実に近くなっていた。

歩くたびに、秋のコートの裾が七海の腕に微かにかすれる。

長身の彼の体躯から放たれる熱量や、かすかに香るお酒の匂いが、すぐ隣からダイレクトに伝わってくる。

​心地よく回るビールの酔いも手伝って、七海の心には、今までに感じたことのないほど大胆な欲求が沸き上がっていた。

​(もっと、近づきたい……)
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