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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第2章 静かなる予兆
水曜日の夜、自室のベッドで一息ついた七海のスマホが、微かな振動とともに画面を光らせた。

画面に表示されたのは『本庄 秋』の名前。

開いてみると、来週の清掃シフトに関する至極まともな業務連絡が入っていた。

​(うん、来週は私が火曜の担当ね……)

​そう納得して返信を打とうとした瞬間、画面の向こうで続けてポンと一通のメッセージが飛び込んできた。

​『あと、もしよかったらなんですけど、今度の金曜の夜って空いてます? 実は予定がなくなって暇になっちゃって……。ボランティアだと思って、僕と一緒にご飯食べてくれませんか?』

​「ボランティアって、何よそれ……」

不意の誘い文句に、七海は思わずクスッと吹き出してしまった。

研修期間中に男性と二人きりでプライベートな食事に行くなんて。

周囲から「完璧で冷たいデキる女」と見られている自分の立場を考えれば、少し軽率かもしれない。

――サバサバとした理性が頭の中で一瞬だけ警鐘を鳴らす。

しかし、彼独特のチャーミングな誘い方に、不思議と嫌な気は全くしなかった。

​『いいですよ、ボランティア引き受けます(笑)。ちょうど私も息抜きしたかったんです』

​ハキハキとした調子を装いながら、弾むような気持ちで同意の返事をおくった。

​すると、すぐに秋から

『よかった。ただ、男ばかりのこの研修で女性をご飯に誘ってるのが周りにバレたら、さすがに気まずいなと思ってて』

と、少しホッとしたような本音が届いた。

秋としても、要らぬ噂が立つことは絶対に避けたいようだった。

お互いの心理が一致したところで、二人の大人の作戦会議が始まった。

​検討を重ねた結果、外出が公式に許可される金曜日の講義後、19時に集合することに決まった。

場所は、他の研修員たちが立ち寄りそうにない、研修寮から少し離れた静かな裏路地にある隠れ家風の居酒屋。

​『じゃあ、19時にあのお店の前で。誰にも見つからないように、秘密の集合ですね』

​秋から届いた「秘密」というワードに、七海はベッドの上で思わず顔を火照らせた。
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