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あなたの一番になりたいのに
第1章 【こんなにも好きなのに】
カメラチェックする時はサツキさんと
距離が近い
他のスタッフとも何処かしら触れてて
正直、良いなって思う
私はどちらかと言えば編集したり
裏方の仕事ばかりだから
最後、撮了するまでは見てるだけ
途中で抜けたりもするけどやっぱり
最後まで見ていたいし
メイク直ししてもらっているカンナさんや
他のモデルを撮り続けるメイキング動画チーム
SNSも上手く活用してフォロワー数も右肩上がりだ
「お疲れ様でしたー!」
カンナさんのその一言でスタッフ補助の私も
ようやく動き出せれる
常に周りを囲まれているカンナさんの姿を横目に
片付けに入ると
「ミオ」と後ろから呼ばれて振り返る
真っ直ぐこちらに向かってきたカンナさんは
私の手を取り「ミオはこっち」とその場から
連れ去られてしまう
ど、どうしよう……
サツキさんとか皆に見られてた気がする
ヤバくない?
心臓バクバクしてる
手首を掴むカンナさんの手が温かくて優しい
そのままエレベーターに乗り込む
上の階数を押したらすぐに唇を奪われた
ちょっと待って、まだ扉閉め切ってないのに…!
ヤバ……激しいキス
後退る足の踵は壁に当たり、
頭がぶつからないよう
カンナさんの掌で守られながら押し倒されてる
今の今までプロみたくモデルしていたカンナさん
いつもよりバッチリメイクだし
ヘアメイクも決まってるし
衣装もそのままですけど!?
足の間に足を入れてきた
激しいキスは到着の音が鳴る前に離れてく
「寂しかった?ごめんね」
両手で頬を包まれて真っ直ぐ見つめられたら
嬉しくて胸がいっぱいになる
額をくっつけてきて
「ミオに触れられないの何気にキツい……私の方が我慢出来なくなっちゃった」
とか、殺し文句も良いところ
めちゃくちゃ我慢していたし
邪魔だけはしないでおこうと言い聞かせてた
目が合って悪戯に笑う
到着音が鳴ると再び手を引いてエレベーターから出た

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