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あなたの一番になりたいのに
第1章 【こんなにも好きなのに】
「カンナと付き合うってそういう事だから」
後になってそう言われた
カンナさんの右腕、サツキさん
いかにも理系女子という感じでシゴデキ女
カンナさんに取り巻く女たちを纏めていると
噂で聞いた
「見てたでしょ?カンナは裏ではあんな女なんだって知っても関係続けるのは何故?」
面と向かって言われた事に固まってしまう
そんなの、私にもわからないよ
気が付いたらカンナさんでいっぱいになってる
俗に言う、惚れた者の負けって事だろうか
「ほんっとムカつく、曖昧な関係なんてクソくらえ!…だけど、何故かいつもあの顔見たら許してしまうのよね、マジックにかかってしまう…あなたもそんなとこ?」
突然キャラが変わったみたいに話し始めるから
驚いたが、言ってる事はよくわかる
「はい……そんなところですね」
「ったく、何人落としたら気が済むのよ、カンナのアホ!」
でも知ってる
こんなサツキさんも、カンナさんの前では
完全に恋するオンナの顔になっている
正直、他の人も抗えないのだ
皆、共有している
一番になれないのなら
逆に本気で落としてみたい、と———
首輪をしているのはカンナさんの方だと知らしめたい
なんて、現実問題無理ってわかってるけど
断ち切れないのは本気で愛しているから
こんな関係でも良いと思えるほど手放したくない
周りから見れば馬鹿げてるかも知れない
本当は心の何処かで気付いてる
けど後戻り出来ないの
カンナさんの沼に入ったらもう終わり
それを知っていても足を踏み入れてしまう
惹き込まれていく
カンナさんのキスは媚薬だ
すぐに体温が溶け合って全身に回る
気付いたら心も身体も抗えなくなっている
自らまた欲していく
カンナさんを知らなかった日には戻れない
だから、こうして距離を置こうと悪足掻きして
見抜かれてお仕置きされてるの……
いや、私がそう勝手に思っているだけかな
触れられるところ全てが性感帯になる
恥ずかしい姿ばかり見られている気がする

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