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あなたの一番になりたいのに
第1章 【こんなにも好きなのに】





本当にその日はぐちゃぐちゃのビチョビチョに
されて、まんまと骨抜き状態でした
最初から最後までめちゃくちゃ優しくて
ずっとお姫様扱い…みたいな
沼らないわけがない
本気で女性に恋をしたのは初めてでした



「ミオ、私の傍に居なよ」


「はい…」



それが、カンナさんの愛の告白だと思っていた
ほんの少しの違和感がよぎるたびに
勘違いだ、思い過ごしだと言い聞かせていたけど
何となく気付いてしまう
カンナさんは普通に接していても
それは相手が勘違いしてしまうほど
思わせ振りが多過ぎる
天然なのか、人タラシとはこの事
自然なボディータッチ、アイコンタクト、
距離感もバグってる



嫉妬………それはしょっちゅうだ
こんな自分は嫌だ
考えたくはないけれど、
カンナさんは好きな人がたくさん居て
一番は選べない人なんだ
優しさが時には辛く感じてしまう
離れようとすれば力尽くでも奪いに来る
ズルいよ




そして、冒頭に戻る———






傷付くのが怖くて風邪で会社を休んだ
休んでも何も変わらないのに
自分以外の人に触れてる手が嫌だ
醜くなる自分に嫌気が差す
だから今日だけは…と距離を置いた



インターホンがなってモニターを見ると
(えっ!?カンナさん!?)



顔を見るのが辛かったはずなのに
モニター越しでもビジュが爆発していて
胸がキュンとなる
ドアを開けて顔を見た瞬間、泣きそう
言いたい事はたくさんある
ぶちまけたい



でもこの顔を見たら何で全部吹き飛んじゃうの?
どうでも良くなる
会いに来てくれた事が全てだった
「ミオが泣いてる気がしたから」って
駆け付けるなり髪を撫でられたら
そりゃキスしてしまうよ
そのキスひとつで許してしまう
押し倒したつもりが押し倒されていて
たくさん絡ませた後、肩で息を整えながら



「風邪、大丈夫なの?」


「あ……ごめんなさい、仮病です」


「嘘だった?悪い子だね」



あぁ…ごめんなさい
でもその顔つき大好物です
本当はもっと叱られたい
お仕置きされたいです







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