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あなたの一番になりたいのに
第1章 【こんなにも好きなのに】





「これはさすがにやり過ぎです!」



鏡に映る自分を見て驚愕する
「エヘヘ、ごめーん」とバックハグされて
許すわけないでしょ
夏なのにスカーフ巻いて隠すしかない
また耳を甘噛みしてくる
クルッと振り返り「ステイ!」と阻止



本当にどうしよう……この可愛い猫ちゃん
シュンとしてる
大きな猫目に見つめられたらこっちが負ける
両手握られ跪き、手の甲にキス……



「言う事聞けなくてごめんなさい」



え?え?え?
ちょっと待って……え?カンナさん?
あのシゴデキスーパーキャリアウーマンな
カンナさんがこんな私に許しを請うなんて……
ギャップあり過ぎでしょ



そしてそのまま、そっと薬指に嵌められたリング



「え…?」


「受け取って」



サイズぴったりなんですけど
私には勿体ないほどのダイヤの入ったリング
しかも左手の薬指



「な、何で…?」


「もうココは予約済みって事で良い?ずっとずっと一緒に居るって証、ミオのこれからの人生、私と一緒に過ごしてくれますか?」


「え?え?本当に?わ、私で良いんですか?」


「ミオが良いの」



あ……やっぱり溢れてきちゃう
視界が歪む
嬉しくて泣いてしまう私を優しく抱き締めてくれた
いつの間に用意してたの?
何でもない朝にこんなサプライズ



「あっ……でも」


「何?」



受け入れる前にちゃんとしておきたい問題がある
カンナさんの答えによっては今後を左右するから



「その……私は、何番目…ですか?」


「は?」


「私、前に見ちゃったんです、その、サツキさんにキスしてるところ」



あ、やっぱり言わなきゃ良かった?
少しだけ顔色が変わった気がした
幸せな展開だったのに水を差してしまった



「そっか、うん、ちゃんと説明するから聞いてくれる?」



声のトーンも変わった
ずっと聞くのが怖かった
本当の事を知ってしまえばこの関係が終わる
他にも好きな人が居るからバイバイ、と
言われそうで踏み出せなかった
でも知らないまま進むのは間違いなく私が破滅する







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