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壊滅の刻
第2章 揺れ
高層階の部屋の固定されていたはずの家具などが固定具が外れ、まるで、緊縛されていた女の麻縄が切れたように、地面に落ちていった。
それらの家具などが降り注いだタワーマンションの周辺は悲惨だった。小さな家具でも高層階からの落下で容易に近隣住宅の屋根を貫き、揺れに耐えている家々の屋根をぶち破っていった。まるで、パンティストッキングを破り、ペニスをヴァギナに突っ込むように。
幸いだったのは午前4時過ぎという時間帯だった。人間の大半は活動をしていない時間帯ということもあり、火災が少なかったことは救いだった。
しかし、多くの人が寝間から脱出できずに閉じ込められ生き埋めになり、または、下敷きになり圧死し、高層階に住む住民はベッドに乗ったまま、落ちていった。ベッドではなく、カーペットに乗っていれば、魔法の絨毯のように空を飛べたかもしれないが、ベッドでは望むべくもなかった。
特に滑稽だったのは、性行為の真っ只中で揺れに遭遇した夫婦やカップルだった。行為によって揺れを感じることに遅れをとり、そのまま下敷きになるものや、全裸で逃げ出す羽目になるものが続出した。そう、目覚めの一発が、最期の一発になったという事例もあったし、発射前で、最期の一発さえ発射できずに人生を終えた者もいた。
そんななか響いたのは、緊急地震速報のアラート音。しかし、すでに手遅れだった。なぜ、緊急地震速報が遅れたのか・・・。
それは、都市直下型だったからだ。後に、『令和の関東大震災』と呼ばれるマグニチュード8を超える地震だった。100年以上にわたって溜まったプレートの歪みが断層を動かし、地震に強いとされていた関東ローム層を破断させ、大きな揺れを地表に伝え、大震災を引き起こしていた。
都民が恐れたのは、今回に揺れが、本震なのか、前震なのかということだった。これが前震で、まだ、大きな揺れがくるのではないか。その恐怖が人々の足を竦ませた。
そして、都民の頭をよぎったのは、津波だった。
東日本大震災で映像で見た津波の光景。パニックになり少しでも高いところへ逃げようと逃げ惑う都民。
〇〇山という地名に向かって、その地域の公園などに避難する都民。二月の寒い早朝に、着の身着のままで向かった。
しかし、それは杞憂だった。震源は相模湾であり、浦賀水道で津波は反射し、奥深い東京湾を遡上することはなかったのだ。
それらの家具などが降り注いだタワーマンションの周辺は悲惨だった。小さな家具でも高層階からの落下で容易に近隣住宅の屋根を貫き、揺れに耐えている家々の屋根をぶち破っていった。まるで、パンティストッキングを破り、ペニスをヴァギナに突っ込むように。
幸いだったのは午前4時過ぎという時間帯だった。人間の大半は活動をしていない時間帯ということもあり、火災が少なかったことは救いだった。
しかし、多くの人が寝間から脱出できずに閉じ込められ生き埋めになり、または、下敷きになり圧死し、高層階に住む住民はベッドに乗ったまま、落ちていった。ベッドではなく、カーペットに乗っていれば、魔法の絨毯のように空を飛べたかもしれないが、ベッドでは望むべくもなかった。
特に滑稽だったのは、性行為の真っ只中で揺れに遭遇した夫婦やカップルだった。行為によって揺れを感じることに遅れをとり、そのまま下敷きになるものや、全裸で逃げ出す羽目になるものが続出した。そう、目覚めの一発が、最期の一発になったという事例もあったし、発射前で、最期の一発さえ発射できずに人生を終えた者もいた。
そんななか響いたのは、緊急地震速報のアラート音。しかし、すでに手遅れだった。なぜ、緊急地震速報が遅れたのか・・・。
それは、都市直下型だったからだ。後に、『令和の関東大震災』と呼ばれるマグニチュード8を超える地震だった。100年以上にわたって溜まったプレートの歪みが断層を動かし、地震に強いとされていた関東ローム層を破断させ、大きな揺れを地表に伝え、大震災を引き起こしていた。
都民が恐れたのは、今回に揺れが、本震なのか、前震なのかということだった。これが前震で、まだ、大きな揺れがくるのではないか。その恐怖が人々の足を竦ませた。
そして、都民の頭をよぎったのは、津波だった。
東日本大震災で映像で見た津波の光景。パニックになり少しでも高いところへ逃げようと逃げ惑う都民。
〇〇山という地名に向かって、その地域の公園などに避難する都民。二月の寒い早朝に、着の身着のままで向かった。
しかし、それは杞憂だった。震源は相模湾であり、浦賀水道で津波は反射し、奥深い東京湾を遡上することはなかったのだ。

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