この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
壊滅の刻
第2章 揺れ
高層階の部屋の固定されていたはずの家具などが固定具が外れ、まるで、緊縛されていた女の麻縄が切れたように、地面に落ちていった。

それらの家具などが降り注いだタワーマンションの周辺は悲惨だった。小さな家具でも高層階からの落下で容易に近隣住宅の屋根を貫き、揺れに耐えている家々の屋根をぶち破っていった。まるで、パンティストッキングを破り、ペニスをヴァギナに突っ込むように。

幸いだったのは午前4時過ぎという時間帯だった。人間の大半は活動をしていない時間帯ということもあり、火災が少なかったことは救いだった。

しかし、多くの人が寝間から脱出できずに閉じ込められ生き埋めになり、または、下敷きになり圧死し、高層階に住む住民はベッドに乗ったまま、落ちていった。ベッドではなく、カーペットに乗っていれば、魔法の絨毯のように空を飛べたかもしれないが、ベッドでは望むべくもなかった。

特に滑稽だったのは、性行為の真っ只中で揺れに遭遇した夫婦やカップルだった。行為によって揺れを感じることに遅れをとり、そのまま下敷きになるものや、全裸で逃げ出す羽目になるものが続出した。そう、目覚めの一発が、最期の一発になったという事例もあったし、発射前で、最期の一発さえ発射できずに人生を終えた者もいた。

そんななか響いたのは、緊急地震速報のアラート音。しかし、すでに手遅れだった。なぜ、緊急地震速報が遅れたのか・・・。

それは、都市直下型だったからだ。後に、『令和の関東大震災』と呼ばれるマグニチュード8を超える地震だった。100年以上にわたって溜まったプレートの歪みが断層を動かし、地震に強いとされていた関東ローム層を破断させ、大きな揺れを地表に伝え、大震災を引き起こしていた。

都民が恐れたのは、今回に揺れが、本震なのか、前震なのかということだった。これが前震で、まだ、大きな揺れがくるのではないか。その恐怖が人々の足を竦ませた。

そして、都民の頭をよぎったのは、津波だった。

東日本大震災で映像で見た津波の光景。パニックになり少しでも高いところへ逃げようと逃げ惑う都民。

〇〇山という地名に向かって、その地域の公園などに避難する都民。二月の寒い早朝に、着の身着のままで向かった。

しかし、それは杞憂だった。震源は相模湾であり、浦賀水道で津波は反射し、奥深い東京湾を遡上することはなかったのだ。
/10ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ