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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第67章 唾液を求める人妻 甘い毒に踊る若い性獣
「素晴らしい……! 実に素晴らしいよ、二人とも!」
ベッドの傍らでスマートフォンのレンズを向け続けている神楽坂が、狂気的な愉悦を孕んだ冷たい笑声を上げた。
「見たまえ、床で魂を打ち砕かれて這いつくばっている織部くんの哀れな姿を。それに対する、君たちのこの激しく濃密な、これ以上ないほど甘美なまぐわいを! 真壁くん、君は子供っぽい宇佐美くんだけでなく、あの執念深い織部くんすらも完全に排除して、澪くんの若き恋人に君臨したわけだ。素晴らしいよ。これほどまでにお互いを求め合い、熱く愛し合う姿を見せつけられては、夫である鴫原くんであろうと、もう二人の間には一歩も入り込む隙などない。そして澪くん……君も実に見事だ。冴えない夫を完全に見限って、自分に極上の快楽を与えてくれるこの若く逞しい男を、自ら進んでその淫らな肢体と舌で誘惑し、手懐けてしまったんだからね!」
神楽坂の歪んだ称賛を受けながらも、真壁の背中に爪を立て、快感に身を震わせながら艶やかな悲鳴を上げている澪の心の中は、不気味なほどにしんと冷え切っていた。
(少し気の毒なくらい単純な人ね……。私の演出にすっかり狂わされて、口先だけの甘い言葉やつばのやり取りでここまで簡単に踊らされてしまうなんて。でも、今はその安っぽい全能感に好きなだけ溺れていなさい。それがあなたの役割なのだから……)
どれほど身体が真壁の激しい刺激の余韻に疼こうとも、彼女の胸にある「雄一の妻」としての絶対的な矜持は微塵も揺らいでいなかった。この傲慢な若者を限界まで引き上げ、織部との絆を修復不可能なまでに破壊した今、彼女の恐るべき頭脳は、すでにこの泥沼の劇を終わらせるための最終段階の罠の引き金に指をかけていた。
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