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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第60章 狂乱の肉声 真実を装う愛の交歓
絶望のどん底で、雄一がただ声を殺して咽び泣いていた、その時だった。
手元のスマートフォンの画面が、夜の12時を迎えたことを告げた。日付が変わった。
夜の10時にあの地獄のマンションの部屋を出てから、ちょうど2時間が経過した。神楽坂からは「2時間おきならこちらに電話をかけてきてもいい」と言われていた。つまり、この夜中の12時こそが、あの部屋を離れてから初めて澪の状況を直接確かめるために電話をかけることが許された時間だった。
雄一は這い上がるようにしてスマートフォンを掴むと、血走った目で神楽坂の連絡先を表示させた。指先が激しく震え、呼吸が過呼吸寸前まで荒くなる。画面の中であんなにも淫らに狂っている澪の声を、今すぐこの耳で直接確かめなければ、自分の精神が崩壊してしまう。
「澪……頼む、頼むから、何か間違いだと言ってくれ……っ!」
雄一は祈るような、しかし悲痛な願いを込めながら、神楽坂の番号へと発信ボタンを強く押し込んだ。
プルルルル、プルルルル――。
静まり返った寝室に、冷酷な呼出音が響き始めた。
心臓が破裂しそうなほど激しく脈打ち、雄一はスマートフォンを耳に押し当てたまま息を止める。頼む、繋がってくれ、そして頼むから、今までの動画が何かの悪質な悪戯だと言ってくれ――。
プッ。
3回目の呼出音が途切れた瞬間、通話が繋がった。だが、聞こえてきたのは神楽坂の冷徹な声でも、夫を恋しがる澪の泣き声でもなかった。
手元のスマートフォンの画面が、夜の12時を迎えたことを告げた。日付が変わった。
夜の10時にあの地獄のマンションの部屋を出てから、ちょうど2時間が経過した。神楽坂からは「2時間おきならこちらに電話をかけてきてもいい」と言われていた。つまり、この夜中の12時こそが、あの部屋を離れてから初めて澪の状況を直接確かめるために電話をかけることが許された時間だった。
雄一は這い上がるようにしてスマートフォンを掴むと、血走った目で神楽坂の連絡先を表示させた。指先が激しく震え、呼吸が過呼吸寸前まで荒くなる。画面の中であんなにも淫らに狂っている澪の声を、今すぐこの耳で直接確かめなければ、自分の精神が崩壊してしまう。
「澪……頼む、頼むから、何か間違いだと言ってくれ……っ!」
雄一は祈るような、しかし悲痛な願いを込めながら、神楽坂の番号へと発信ボタンを強く押し込んだ。
プルルルル、プルルルル――。
静まり返った寝室に、冷酷な呼出音が響き始めた。
心臓が破裂しそうなほど激しく脈打ち、雄一はスマートフォンを耳に押し当てたまま息を止める。頼む、繋がってくれ、そして頼むから、今までの動画が何かの悪質な悪戯だと言ってくれ――。
プッ。
3回目の呼出音が途切れた瞬間、通話が繋がった。だが、聞こえてきたのは神楽坂の冷徹な声でも、夫を恋しがる澪の泣き声でもなかった。

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