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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第56章 偽りの心酔――連続指名の策略
真壁がチッと大きく舌打ちをし、忌々しそうに首を振る。 「おいおい、宇佐美。一人でどれだけ稼群つもりだ。俺たちの順番はいつになるんだよ」
織部もまた、不満げに眉をひそめて宇佐美の独走を睨みつけている。しかし、指名権を持っているのはあくまで澪であり、彼女の口から直接宇佐美を望む言葉が出た以上、無理矢理に横槍を入れることはできない。
神楽坂はクックッと低く笑いながら、ベッドの上の澪をねっとりと観察していた。
「素晴らしいじゃないか。指名権はあくまで澪くんに与えられた特権だ。彼女がそれほどまでに宇佐美くんの肉体に溺れてしまったというのなら、それを拒む理由はないよ。ただね、澪くん……」
神楽坂は歩み寄り、ベッドの端に腰を下ろすと、澪の汗ばんだ頬を長い指先で優しくなぞった。澪はその冷たい感触にゾクリと身体を震わせたが、宇佐美を味方につけるために、怯えを必死に隠して熱っぽい視線を取り繕い続ける。
「本当に宇佐美くんのそれだけで、この長い夜を満足に超えられると思っているのかな? 宇佐美くんのスタミナにも限界はある。君が彼を『盾』に選んだのだとしたら……いや、失礼。彼に心底惚れ込んでいるのだとしたら、彼が疲れ果てた後に待っている時間は、より過酷なものになるよ」
神楽坂は、澪の張り詰めた理性の裏にある計算をすべて見透かしているかのような不敵な笑みを浮かべた。その鋭い言葉に、澪は一瞬だけ心臓を大きく跳ね上がらせる。
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