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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第117章 屈辱のLINE
トーク画面を見つめたまま、雄一は画面から目を離すことができず、固唾を呑んで次の動きを待った。1分、2分と時間は無情に過ぎていく。しかし、画面にはなんの文字すら現れず、不気味な沈黙だけが支配していた。
焦燥感と気味の悪さに耐え切れなくなった雄一は、荒い息を吐き出しながら一度LINEアプリを閉じ、スマートフォンをデスクの上に置いた。
その直後のことだった。
――ブブッ、ブブッ。
アプリを閉じた瞬間に、スマホが甲高い振動音を立てて画面を明滅させた。
ディスプレイの上部に踊り出たのは、LINEの通知ポップアップ。送信者は「真壁」だった。
雄一は弾かれたようにスマホを掴み取り、震える指で急いでトーク画面を開いた。
そこに躍り出ていたのは、あまりにも残酷で凶悪な最初の一通だった。
『奥さんを借りている真壁です。』
「な……ッ!?」
血の気が引き、心臓が跳ね上がる。画面の文字が脳に届いた瞬間、雄一の視界がぐらりと揺れた。そして、メッセージを打ち込むべきかどうか迷っている中、画面の底から次の一通が容赦なく滑り込んできた。
『抜かず中出し4発決めましたよ。』
「……あ……っ、が……ッ……!」
喉の奥から惨めな空擦れの声が漏れた。懇親会の夜に予告されていた通りの、いや、想像を遥かに超える凄惨な現実。抜かず中出し、4発――容赦なく体内に注ぎ込まれたという生々しく暴力的な言葉の響きが、雄一の理性を跡形もなく打ち砕いていく。
真壁への殺意にも似た激怒と、どのみち誰かに独占される運命だったとはいえ、己の手で真壁に逆転勝利を与えて妻をその毒牙に差し出してしまったという狂おしいほどの情けなさが激流となって全身の血を駆け巡るが、雄一はただ金縛りに遭ったように画面を見つめることしかできない。反論の文字を打ち返すことすらできない圧倒的な敗北感が、指先を完全に縛りつけていた。
真壁を勝たせたのは自分なのだという残酷な真実が、喉を刺す毒のように重くのしかかる。そして、打ちのめされた雄一にとどめを刺すように、真壁からの画像データがトーク画面に送信されてきた。通信の読み込みマークが消え、画面いっぱいに表示された一枚の写真。そこに写っていたのは――全裸のまま、ベッドの上で力なく横たわる澪の姿だった。
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