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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第108章 夫婦の純愛と昏い情欲
自宅の玄関をくぐったときには、時計の針はすでに18時30分を回っていた。
「急がなきゃ……っ」
焦る手つきで鍵を閉め、リビングに駆け込んでバッグを置く。スカートを脱ぎ、穿いたばかりのパンストとショーツをまとめて引き下ろすと、ショーツのクロッチ部分は時雨崎が中に注ぎ込んだ精液の残滓でべっとりと汚れていた。
澪はそのショーツを握りしめ、脱衣所へ駆け込んで洗濯カゴの奥深くへと隠した。それから大急ぎで風呂場へと向かい、シャワーの熱いお湯で、時雨崎と愛し合った痕跡の残る自身の陰部だけを念入りに洗い流した。身体の奥から溢れ出る若い男の気配をすべて洗い流し、何事もなかったかのような「妻」の顔を必死に取り戻していく。
それから大急ぎで夕食の仕上げに取りかかり、リビングを整えた。
19時を少し過ぎた頃、カチャリと玄関の鍵が開く音が響いた。
「ただいまー」
「ママ、ただいま!」
夫の雄一の声と、愛娘の紬の元気な声が聞こえてくる。澪はトントンと胸の鼓動を落ち着かせるように手を当ててから、精一杯の笑顔を浮かべて玄関へと向かった。
「おかえりなさい。お疲れ様」
ついさっきまで別の男の腕の中で喘ぎ、その精液を体内に宿していたことなど微塵も感じさせないいつもの穏やかなトーンで、澪は帰宅した家族を温かく出迎えるのだった。
「ママ、お腹すいた!」と元気に抱きついてくる紬を抱き上げ、雄一のコートを受け取る。それから夕食を囲み、今日幼稚園であったことを話す紬の言葉に耳を傾ける時間は、どこからどう見てもいつもの幸せな家族の風景そのものだった。しかし、澪の下腹部にはまだ時雨崎の熱が微かに残っており、その絶対的な背徳の事実が、目の前の平穏な日常をひどく脆いものに感じさせた。
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