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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第106章 裏切りの重奏
雄一は、澪が今朝まで一晩中鬼頭に抱かれ、避妊もされずに膣内射精を伴うセックスを強いられていたと思っている。そしてそれは、相手が鬼頭ではなく時雨崎という違いがあるが、事実その通りだった。それなのに、今の雄一にしても、澪自身にしても、どこかその狂った現実を日常の一部として受け入れようとしている。
もちろん、それが取り返しのつかない重大な事態であることは二人とも痛いほど分かっている。だが、いちいちその事実に心を煩わせていたら、もう心が壊れてしまって身が持たないのだ。だから、あえてその決定的な破滅を視界の端へと追いやり、何事もなかったかのように振る舞うという、歪んだ感覚が二人の間に定着しつつあった。
(こんなこと、ちょっと前までの私たちなら、絶対にあり得ないことだったのに……)
まさか自分が、夫以外の男に身体を開くなど、夢にも思っていなかった。それどころか、さっきまで若い男と何度も交尾を繰り返し、雄一の帰宅直前にはその男とキスもしていたのに、そのまま夫とも平然とキスをしている。あまりの激変ぶりに、まるで別の人生を生きているかのような、奇妙な隔世の感すら覚える。
現実に立ち向かい、この生活を守っていくためには、いつまでも悲劇のヒロインのように泣いているわけにはいかない。それは分かっている。けれど、ふとした瞬間に、言いようのない悲しさと、泥沼に沈んでいくような虚しさが込み上げてくるのを止められなかった。
もちろん、それが取り返しのつかない重大な事態であることは二人とも痛いほど分かっている。だが、いちいちその事実に心を煩わせていたら、もう心が壊れてしまって身が持たないのだ。だから、あえてその決定的な破滅を視界の端へと追いやり、何事もなかったかのように振る舞うという、歪んだ感覚が二人の間に定着しつつあった。
(こんなこと、ちょっと前までの私たちなら、絶対にあり得ないことだったのに……)
まさか自分が、夫以外の男に身体を開くなど、夢にも思っていなかった。それどころか、さっきまで若い男と何度も交尾を繰り返し、雄一の帰宅直前にはその男とキスもしていたのに、そのまま夫とも平然とキスをしている。あまりの激変ぶりに、まるで別の人生を生きているかのような、奇妙な隔世の感すら覚える。
現実に立ち向かい、この生活を守っていくためには、いつまでも悲劇のヒロインのように泣いているわけにはいかない。それは分かっている。けれど、ふとした瞬間に、言いようのない悲しさと、泥沼に沈んでいくような虚しさが込み上げてくるのを止められなかった。

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