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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第106章 裏切りの重奏
しかし、澪が後部座席に滑り込んだ直後、予期せぬ影が車内に滑り込んできた。
「ちょっと、律弥くん!?」
驚く澪の隣に、時雨崎が当然のような顔をして乗り込んできたのだ。バタン、と車のドアが自動で閉まる。
「僕も一緒に行きます。そんなに焦っている澪さんを、一人で帰らせるわけにはいきませんから。それに, まだ話し足りないですし」
「ダメよ、降りて! 雄一さんに見つかったらどうするの!?」
澪は声を荒らげて彼を追い出そうとしたが、運転手が「どちらまで行きますか?」と怪訝そうにバックミラー越しに尋ねてくる。雄一の帰宅時間を考えれば、ここで時雨崎と押し問答をして1分1秒を無駄にするわけにはいかなかった。
「……っ、〇〇の、〇〇まで急いでください!」
澪は悔しげに唇を噛み締めながら、自宅の住所を運転手に告げた。時雨崎を車外へ追い出す隙もないまま、タクシーは静かに加速し、澪の自宅へと向かって走り出してしまった。
車内での押し問答も虚しく、タクシーは予定通り十五分ほどで澪の自宅の前に到着してしまった。澪は焦る一心で支払いを済ませて車を降りたが、時雨崎は当然のような顔をして彼女の後ろをぴったりとついてくる。
門扉をくぐり、玄関のドアを開けた瞬間、時雨崎は澪の制止をすり抜けて中にまで上がってきた。
「ちょっと、律弥くん! 本当に困るわ、早く帰って!」
「慢、心配ですから。旦那さんが戻ってくるなら、なおさら一人にはできません」
若さゆえの無鉄砲さか、それとも独占欲からか、時雨崎は一歩も引こうとしない。しかし、あと15分か20分もすれば雄一が確実にこのドアを開けて入ってくるのだ。一刻を争う状況に、澪はパニックになりかけながらも、必死に頭を回転させた。
「……分かったわ。じゃあ、お願いだからここに入って、静かにしていて!」
澪は時雨崎の腕を引っ張り、洗面所を抜けてお風呂場の中へと彼を押し込んだ。いまはこうして彼を隠すほかに、この危機を切り抜ける方法はなかった。
「ちょっと、律弥くん!?」
驚く澪の隣に、時雨崎が当然のような顔をして乗り込んできたのだ。バタン、と車のドアが自動で閉まる。
「僕も一緒に行きます。そんなに焦っている澪さんを、一人で帰らせるわけにはいきませんから。それに, まだ話し足りないですし」
「ダメよ、降りて! 雄一さんに見つかったらどうするの!?」
澪は声を荒らげて彼を追い出そうとしたが、運転手が「どちらまで行きますか?」と怪訝そうにバックミラー越しに尋ねてくる。雄一の帰宅時間を考えれば、ここで時雨崎と押し問答をして1分1秒を無駄にするわけにはいかなかった。
「……っ、〇〇の、〇〇まで急いでください!」
澪は悔しげに唇を噛み締めながら、自宅の住所を運転手に告げた。時雨崎を車外へ追い出す隙もないまま、タクシーは静かに加速し、澪の自宅へと向かって走り出してしまった。
車内での押し問答も虚しく、タクシーは予定通り十五分ほどで澪の自宅の前に到着してしまった。澪は焦る一心で支払いを済ませて車を降りたが、時雨崎は当然のような顔をして彼女の後ろをぴったりとついてくる。
門扉をくぐり、玄関のドアを開けた瞬間、時雨崎は澪の制止をすり抜けて中にまで上がってきた。
「ちょっと、律弥くん! 本当に困るわ、早く帰って!」
「慢、心配ですから。旦那さんが戻ってくるなら、なおさら一人にはできません」
若さゆえの無鉄砲さか、それとも独占欲からか、時雨崎は一歩も引こうとしない。しかし、あと15分か20分もすれば雄一が確実にこのドアを開けて入ってくるのだ。一刻を争う状況に、澪はパニックになりかけながらも、必死に頭を回転させた。
「……分かったわ。じゃあ、お願いだからここに入って、静かにしていて!」
澪は時雨崎の腕を引っ張り、洗面所を抜けてお風呂場の中へと彼を押し込んだ。いまはこうして彼を隠すほかに、この危機を切り抜ける方法はなかった。

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