この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
兄と幼なじみといとこに愛されて
第1章 ファーストキス
寝室に沈黙が流れた。
一樹は立ち上がると、窓を少し開けた。
そよ風にレースカーテンが揺れた。近所の子供たちの元気な声がする。
私はアイスノンに頭を落ち着け、木目の天井を見上げた。
圭は千里高校のもと生徒会長。
気質はゴーイングマイウェイで、誰にもへつらわない唯我独尊。
そんな人が私を愛してる?ふざけてるようにしか思えない。
「圭さんは本気かどうか分からない人だから……気にしなくてもいいと思うわ」
窓際の壁に寄りかかり、一樹は腕を組んだ。
「俊治も鈍感だが、君もたいがいだな」
藤沢俊治も幼なじみで、よく遊んだり、宿題をした仲だ。近寄り難い一樹とは逆に、人懐っこい性格である。
とはいえ、俊治の名を出した理由……一樹の話はほんとにポンポン飛ぶ。
私は瞬きを繰り返した。熱が上がりそうだ。
「圭さんが私に対して本気だと思ってるの」
「思ってる」
「そんなはずないでしょ?あの人、すごくモテるのに」
「女が群がってるだけだ。飛鳥は相手にしてないだろ? 君が本命だとは意外だっ……」
そこで、一樹の言葉が途切れた。
目は数寄屋門の辺りに注がれている。肩を震わせ、横顔が少しこわばった。
一樹はそっとカーテンを閉めた。
「信さんが戻ってきたみたいだ」
「お兄さんが?日曜だから約束があるって出かけてたけど」
信は五歳上の兄だ。どうして、一樹は眉をひそめているのか?
「ひとりじゃなかった」
「……え?」
「詩織が一緒だった。その上……門のところでキスしてたよ」
一樹は立ち上がると、窓を少し開けた。
そよ風にレースカーテンが揺れた。近所の子供たちの元気な声がする。
私はアイスノンに頭を落ち着け、木目の天井を見上げた。
圭は千里高校のもと生徒会長。
気質はゴーイングマイウェイで、誰にもへつらわない唯我独尊。
そんな人が私を愛してる?ふざけてるようにしか思えない。
「圭さんは本気かどうか分からない人だから……気にしなくてもいいと思うわ」
窓際の壁に寄りかかり、一樹は腕を組んだ。
「俊治も鈍感だが、君もたいがいだな」
藤沢俊治も幼なじみで、よく遊んだり、宿題をした仲だ。近寄り難い一樹とは逆に、人懐っこい性格である。
とはいえ、俊治の名を出した理由……一樹の話はほんとにポンポン飛ぶ。
私は瞬きを繰り返した。熱が上がりそうだ。
「圭さんが私に対して本気だと思ってるの」
「思ってる」
「そんなはずないでしょ?あの人、すごくモテるのに」
「女が群がってるだけだ。飛鳥は相手にしてないだろ? 君が本命だとは意外だっ……」
そこで、一樹の言葉が途切れた。
目は数寄屋門の辺りに注がれている。肩を震わせ、横顔が少しこわばった。
一樹はそっとカーテンを閉めた。
「信さんが戻ってきたみたいだ」
「お兄さんが?日曜だから約束があるって出かけてたけど」
信は五歳上の兄だ。どうして、一樹は眉をひそめているのか?
「ひとりじゃなかった」
「……え?」
「詩織が一緒だった。その上……門のところでキスしてたよ」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


