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シアター"名画座"で逢いましょう
第15章 二組のカップル
日菜子の体を知り尽くしている広は、彼女の気持ちのいいところを、ベッドがギシギシ鳴るほど力強く突き上げてくれる。
「あぁぁっ…!」
濃厚で執拗な官能を含む摩擦や突き上げに、膣が熱で溶かされてゆくようで頭がぼんやりしてくる。
視界もフラッシュのように、不規則にチカチカしてきた。
「イクっ…もうイクッ…!」
すがるように元夫の広の逞しい背中に腕を回し、彼の体を抱き寄せた。
体を密着させて、彼が力を維持したまま最奥を刺激した時だった。
「っ…!」
広の動きが急に止まり、熱っぽく引きつった呼吸をした。
そして、広の全身から力が抜けたと同時に、温かく濡れた感触で膣内が満たされる。
それを感じたと同時に、日菜子の全身からも熱と力が抜けていく…。
(やだ!!中に出された!?
でも、なんなのこの感覚…最高に気持ちいい…)
心の中でうっとり呟きながら、日菜子は広の体を抱き寄せる腕に精一杯の力を入れた。
「気持ちよかったろ?どうだ?俺と寄りを戻すか?それとも愛人として可愛がってあげてもいいぞ」
愛人として?
あああ…この人の心には十和子さんも自分も同列なのだと思い知らされた。
きっと寄りを戻したところで十和子さんとも切れるつもりはないのねと、セックスの余韻が一気に冷めてゆく。
「中に出さないでねと言ったわよね?」
「別にいいじゃん。さっきまで夫婦だったんだし…
どうせ、あいつとも生でセックスしてるんだろう?
もし、孕んだら面白いな…あいつ、俺の子かも知れないガキを必死に養って行くことになるんだぜ」
そう言って広は朝倉への復習だとばかりに、腹を抱えて笑った。
『やっぱりこの人と生活するなんてムリ!!』
情にほだされて体を開いた自分がバカだったわと、日菜子はベッドを抜け出して帰り支度を始めた。

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