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『間違い』電話
第14章 『魔性』
ドックン…


もしかして…本当に兼子の子どもではないんじゃ…?


兼子だったら、伝を使ってそれぐらい調べられそうだし…。


もし兼子が死んだとしたら…
一番都合が良いのは…


「宏実…」


「はい…」


「万が一…旦那が無くなったら…籍は抜くの?」


「はい…色々手続き終わったら…私は抜くつもりです…賢さん的には、その方が良くないですか?」


少しも甘めの声で、宏実は肩に寄りかかってきた。


俺的…?


兼子が死んで…保険金を受け取ったら籍を抜いて…
次のターゲットは俺か?



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