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2026 人質交換を託された女 (中編)
第3章 レンガ
里紗は、ゆっくり顔を上げる。
鉄格子の外を見る。
そこには、灰色のコンクリートの床が広がっている。
だが――
この檻の中だけが、違う。
床はすべて、レンガ敷き。
外とは、明らかに構造が異なっている。
里紗は、再び澄玲を見る。
澄玲は、強く頷いていた。
縄が小さく軋む。
ぎ……し
里紗は、一度だけ腰を浮かせる。
すぐに、その場に体を落とした。
澄玲の隣。
レンガの床に、静かに座りこむ。
地下室のあちこちから、呼吸が聞こえる。
誰かの縄が鳴る。
その音が、わずかに重なった。
――そのときだった。
隣から、かすかな震えが伝わってきた。
里紗は、横を見る。
澄玲の肩が、わずかに揺れている。
猿ぐつわの奥で、息が詰まるような音。
澄玲は、ずっと見ていた。
鉄格子の外を見る。
そこには、灰色のコンクリートの床が広がっている。
だが――
この檻の中だけが、違う。
床はすべて、レンガ敷き。
外とは、明らかに構造が異なっている。
里紗は、再び澄玲を見る。
澄玲は、強く頷いていた。
縄が小さく軋む。
ぎ……し
里紗は、一度だけ腰を浮かせる。
すぐに、その場に体を落とした。
澄玲の隣。
レンガの床に、静かに座りこむ。
地下室のあちこちから、呼吸が聞こえる。
誰かの縄が鳴る。
その音が、わずかに重なった。
――そのときだった。
隣から、かすかな震えが伝わってきた。
里紗は、横を見る。
澄玲の肩が、わずかに揺れている。
猿ぐつわの奥で、息が詰まるような音。
澄玲は、ずっと見ていた。

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