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2026 人質交換を託された女 (中編)
第3章 レンガ
里紗は、手を伸ばす。
レンガ敷きの床。
指先で、そっと触れる。
ざらり――
冷たい感触。
縁をなぞる。
そのとき、指が、わずかに止まった。
レンガとレンガの隙間。
なぞる。
もう一度。
そこにあるはずの抵抗が、ない。
埋まっているはずの、隙間――
それが、空いている。
里紗は、さらに慎重に、指を滑らせる。
やはり同じだった。
――違う。
このレンガは、接着されていない。
指先に残った感触が、そう告げていた。
ただ、はめ込まれているだけだ。
レンガ敷きの床。
指先で、そっと触れる。
ざらり――
冷たい感触。
縁をなぞる。
そのとき、指が、わずかに止まった。
レンガとレンガの隙間。
なぞる。
もう一度。
そこにあるはずの抵抗が、ない。
埋まっているはずの、隙間――
それが、空いている。
里紗は、さらに慎重に、指を滑らせる。
やはり同じだった。
――違う。
このレンガは、接着されていない。
指先に残った感触が、そう告げていた。
ただ、はめ込まれているだけだ。

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