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闇夜を彩るアラベスク
第8章 さそり座の男
菱沼加代子と沢渡健司が深い仲になったのは先月の事だった。
沢渡のミスで帳簿の計算をやり直しをすることになった。
普段からミスが多くて、部内の面々によく思われていない沢渡だったので、自分のミスは自分で何とかしろよとばかりに、誰も手伝ってはくれず、夜遅くまで家に帰ることが出来ずにいた。
すでに終電は終わり、このままでは会社に泊まることになると沢渡は覚悟を決めた。
「あら?まだ残っていたの?誰も手伝ってはくれないの?」
「ええ、みんなからつまはじきにされている僕ですからね。手伝おうと言う奇特な奴などいませんよ」
「このままじゃ帰れないわよ?
いいわ、私が手伝ってあけげる」
そう言って部長の菱沼は書類を手にしてコピーを取り始めた。
「そんな…いいですよ、悪いのは僕なんだし」
沢渡は恐縮しながらふりかえった。
コピー機の前に立つ菱沼加代子のボディーラインが嫌でも目に飛び込んでくる。
オールドミスだのお局だの行かず後家なんてあまりよろしくない陰口を叩かれている菱沼加代子だったが、その見事なS字ラインを目の当たりにして、沢渡は『みんな見る目がないんだな』と嘆いた。
同時に最近は風俗で女遊びもままならなかったものだから、目の前で揺れる加代子のヒップにムラムラしてきた。
「あ、コピーが出来上がったものをいただきます」
そう言って書類を受けとるフリをしてサッと加代子の尻を撫でた。
「きゃっ!あなた今私のお尻を触ったでしょ!」
「いいえ、少し手が当たっただけですよ
触るってのはこういう事を言うんですよ」
今度は正々堂々と加代子の尻肉をむんずと掴んだ。

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