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闇夜を彩るアラベスク
第7章 てんびん座の男

素敵な紳士…それが美里が感じた上条の第一印象であった。
男を見る目のない美里は上条が、どスケベな中年男性だと見抜けないでいた。

自分が感じた第一印象が間違いであったと美里はすぐさま知らされる事になる。
上條はニヤニヤしながらドレスから覗くGカップの胸のデコルテをガン見したり、水割りを麦茶でも呑むようにイッキ飲みすると、あからさまに美里を口説いてきた。

『客に口説かれる事がある』そのようにママさんから忠告を受け、交わし方のレクチャーも受けていたので、その教えの通りに上条の誘いを断ろうとした。

上条は、美里が断っても断っても、何度も誘いをかけてくる。
面倒くさい男…そう思いながらも全然嫌じゃなかった。
むしろそんな積極的な男に惹かれてゆく。
上条は、女を見る目だけは確かであったので、挨拶を交わした瞬間から『この女なら落とせる』と見抜いてた。

昔から美里は年上の男が好みで、この仕事をする前までは援助交際で40代の男にお小遣いをいただいて生計の足しにしていた。
何よりも、中年男性の魅力は包容力があり、世間知らずの美里を上手にリードしてくれるので、今さら同年代の若い男に魅力を感じられずにいた。

それに「エッチが上手」だし、セックスが大好きな美里を満足させてくれる「ねちっこいエッチ」をしてくれるのも男性の好みが中年になったせいでもあった。

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