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闇夜を彩るアラベスク
第3章 ふたご座の男
とりあえず場所を移動して話し合いをしようとタクシーの後部座席に三人で乗り込むと、すぐに智子がおとなしくなった。
どうやら落ち着いて話し合いが出来そうだなと思っていると、智子はグォー、グォ~と大いびきをかきはじめた。
「どうやら酔いつぶれたみたいね」
涼子は冷ややかにそう言った。
「で…どうする?俺、この子の部屋も知らないし、このまま道端に放り出す訳にもいかないだろ?」
「そうね…とりあえずラブホテルに行きましょうよ
そんな酔っぱらいはソファに寝かしといてあなたと愛し合いたいわ」
タクシーのドライバーは興味津々でチラチラっとルームミラーで後部座席の三人を見てニヤニヤしていた。
「ラブホテルって三人で泊まれるんだっけ?」
「泊まれるでしょ。3Pする人もいるんだし」
「そっか…それもそうか…」
ラブホテルに到着して涼子と2人がかりで智子を引きずるようにして部屋に入った。
「うふふ…きっと、拉致したみたいで私たちの防犯ビデオだけ消去されずにしばらく保管されるわね」
「よせよ、物騒な事を言うなよ
酔いつぶれて寝かせるためだけにここに来たんだから」
「あらぁ?じゃあ、三人で仲良く川の字になって寝るだけ?
まさか素面(しらふ)の私に手を出さないつもり?」
そう言いながら、涼子は、こういうところではすることは一つだけでしょと、さっさと裸になって行く。

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