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蝶恋乱舞~禁断の策略愛に溺れて
第2章 計略の花嫁
流麗な文字でしたためられた料紙に、くちなしの花の甘い香りが付けてある。

光秀に抱かれにいったあの晩、月夜に照らされ、むせ返るような芳香が立ち込めていた明智の屋敷の庭を思い、体が疼くのを覚えた。

特別な関係などないといったそぶりで、このようなものをよこしながらも、二人だけが知るあの夜の記憶を書状に忍ばせる光秀が憎らしかった。

───妙薬の力を借りて思い切り頼充様に愛してもらうのだ
乱れに乱れ、光秀のことなど忘れてしまおう、と帰蝶は思った。



その夜、帰蝶は頼充に注いだ酒に、こっそり粉薬を一包混ぜ入れたのだった。
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