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『春のうつろい』
第10章 春のうつろい

 そして春は…
 
 寒く、冷たい冬を越え…
 

 春のにほいを醸し、萌えを漂わせ…

 
 春一番で、冬の名残りを吹き飛ばし…


 春雨によって、空気と大地を潤い、湿らせ、浄化する…


 春霞の揺らめきにより、人の心を見つめ直させ…


 春雷の雷鳴によって、心を戒める…

 
 春の雪は、想いの名残りを湿らせ、溶かして、消してゆく…

 
 春宵の宵闇が、心を落ち着かせ…

 
 春暁の夜明けの暁が、心を奮い立たせ…

 
 春爛漫に、心踊らせ、明日へと歩んでゆく…
  
 
 春の移ろい…

 時間とともに、色や心が静かに変わっていく。

 季節の変化。

 人の心の変化。


 春のうつろい…
 
 冬が終わり、春を告げる声が聞こえてくる…

 そして…
 
 アナタへの想いも…

 移ろい、流れていく………


            2026春 悠里



 
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