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恋は静かに、長く、深く
第6章 優香里 and I close to you
カテキョは
財布から十万円出して
竜也に渡した。


「もうこれで優香里には構うな」


竜也はしめたと言う顔で
札束を折りたたむと、

腰穿きしている
緩いジーンズのポケットにねじ込んだ。


「約束通りのものをもらおう」

竜也はバカにしたような笑みを浮かべながら
ネガとショーツを私に返してくれた。

「もう二度と連絡してこないで」

「今ここで優香里の電話番号を消せ。
 連絡してきたらお前を殺しに来るからな」

カテキョは竜也の首に腕を回し、
顔を近づけて凄んだ。



帰り際、
私の背中に向かって竜也は言った。


「こんな女、二度と会うかよ」



こんな恋の終わり方ってあるだろうか。

前はあんなに好きだったのに。


「私ってバカだなぁ」

カテキョの後ろを歩きながら、
滲んでくる涙を拭いた。
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