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警察学校拘束体験研修
第3章 お膳立て
里奈は右手を頬に当て、自分の道具が入っているキャリーケースと、段ボールの中を覗きこんでいた。

部屋の扉が閉まる音が聞こえ、里奈は床に寝転がる彼女を見つめた。辺りを見回し、ここがどこか分からないという表情を浮かべていた。彼女の口にはディルドギャグが施されていた。

***
美帆は道場の壁に背中を預け、スマートフォンに指を走らせていた。その時に、彩と香織が道場に入ってくるのをちらっと見た。

彩が美帆に近寄り、香織は畳の上を歩き、参加者の様子を確認しているようだった。

「いろいろと大変そうね…」と彩は小さな声で話しかけてきた。美帆は顔を強張らせ、小さく頷いた。そしてディスプレイをオフにし、床に置いてあったバッグに入れた。

美帆は家庭事情を深掘りされるのを避け、「どうだった…?」と彩に聞いていた。

「始まりは良かったんだけど…」と控えめな言い方をする彩に、美帆は彩の横顔を見た。里奈から『あの子を落とした…』と聞いていたからだ。

「途中から…彼女の素が出ちゃって…緊縛願望を告白された…」
彩の言葉に美帆は頬を緩ませていた。

「ロールプレイって…グッドアイデアだね…彼女たちに『どこかに連れて行かれたら…役に徹して…』と声掛けしていたんでしょう…?」
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