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2026 人質交換を託された女 (上巻)
第4章 スマートマウス (1)
「…ッ…ンン…ッ…ン…」
首を左右に振り、何とか猿ぐつわを振りほどこうとする。手拭いの布が頬を締め付け、まったく緩む気配がなかった。
猿ぐつわに阻まれた呼吸が、狭い箱の中で異様に大きく反響していた。極度の緊張が唾液を生み、それをゴクリと飲む音も大きく聞こえる。
目隠しをされていても、壁が間近に感じられた。ロッカーの壁に四方を包囲されていた。それを身をもって体感していく。
スカートを奪われ、剥き出しになったストッキングが極小空間を認知する。両膝がすぐに正面の壁にあたり、膝を折ることができない。ストッキングに包まれたお尻は、常に後ろの壁に触れ、柔らかい膨らみが少し潰れていた。重力に従い、崩れ落ちることさえ許されない。重心をずらすこともできず、ただ棒のように立たされていた。
腕を包むシャツに、ヒヤリとした冷たさを感じ、体を揺すってしまう。腕を後ろに組まされたため、すぐに左右どちらかの肘が壁にあたり、左肩がロッカーの扉に触れる。その流れで体を戻そうとすると、2つある胸の膨らみは、正面の壁にスッと擦りつけられる。望むように動けないことに、気を揉み、頭を横に傾けてしまう。頭のすぐ右側には、ハンガーポールがあり、男が去った後の静寂の中で、頬に感じるこの冷たさが、今の私の安らぎになっていた。
首を左右に振り、何とか猿ぐつわを振りほどこうとする。手拭いの布が頬を締め付け、まったく緩む気配がなかった。
猿ぐつわに阻まれた呼吸が、狭い箱の中で異様に大きく反響していた。極度の緊張が唾液を生み、それをゴクリと飲む音も大きく聞こえる。
目隠しをされていても、壁が間近に感じられた。ロッカーの壁に四方を包囲されていた。それを身をもって体感していく。
スカートを奪われ、剥き出しになったストッキングが極小空間を認知する。両膝がすぐに正面の壁にあたり、膝を折ることができない。ストッキングに包まれたお尻は、常に後ろの壁に触れ、柔らかい膨らみが少し潰れていた。重力に従い、崩れ落ちることさえ許されない。重心をずらすこともできず、ただ棒のように立たされていた。
腕を包むシャツに、ヒヤリとした冷たさを感じ、体を揺すってしまう。腕を後ろに組まされたため、すぐに左右どちらかの肘が壁にあたり、左肩がロッカーの扉に触れる。その流れで体を戻そうとすると、2つある胸の膨らみは、正面の壁にスッと擦りつけられる。望むように動けないことに、気を揉み、頭を横に傾けてしまう。頭のすぐ右側には、ハンガーポールがあり、男が去った後の静寂の中で、頬に感じるこの冷たさが、今の私の安らぎになっていた。

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