この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
2026 人質交換を託された女 (上巻)
第3章 囚われの身
縄束の1つが洗面台から消えた。それは男の手に握られた。縄束は手から肘くらいの長さで、棒状に何往復も巻き付けられていた。その棒状のバラバラになっている部分を締め上げるように、上から下まで螺旋状に隙間なく巻かれ、1つに束ねられていた。束の両端には輪ができていた。

男は縄束を解き、縄を長く伸ばし、それを台の端に置いていた。蛇が渦を巻いているようで、不気味だった。縄の丸くカーブした先端部分を口に咥え、背後に立っていた。男は鏡越しに見つめてくるだけで、何もしようとしてこない。

彼は私の言葉には従わないのだと気付いた。男は私が従うことを求めている。その意思表示を待っているようだった。

女子行員たちの居場所が未だに不明だという事を考えれば、彼女たちがどこかに監禁されているはずだ。そうなると長時間の拘束、監禁を覚悟しなければならない。その事が心に迷いを生んでいた。

長い沈黙が、この場の緊迫感を物語っていた。自ら辛い決断をするしかなかった。

ゆっくりと私の意思で、腕を後ろに回していく。手が自分の視界から消えるまで、見つめていた。

すぐに左右の手を男に掴まれ、失意に陥る猶予も与えられないほど、素早く後ろに回された。心の中の願いと相反して、身動きが急に制限され、普段慣れていない姿勢に、肩が揺れ反発した。脳が危険を先読みして、胸のざわつきという警報を発していた。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ